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■ VDE
・概要(株価、配当利回り)
・構成銘柄
・メリット、デメリット
・今後の見通し
この記事の信頼性
現在はデータサイエンティストとして大企業で活動しています。
1. VDEは2022年トレンドになる優良ETF
・ただし、資産拡大に向けてはつみたてNISAが優先
VDEは優良エネルギーセクターETFです。
- 2022年40%成長と高騰
- 一方で設定来220%成長の安定感
- 0.10%と低い経費率
- 分配利回りは3%越え
四半期に一度分配金が発生するためインカムゲインを得ることができ、今後株価の上昇も期待できます。
市場全体が不安定な中、個別株に不安がある方、メンテナンス不要でキャッシュを得たい方におすすめです。私も2022年から購入を行っています。
しかし、他のETF同様、資産拡大という点においてはつみたてNISAを活用し全世界やS&P500に投資することが一番です。理由は以下の2点です。
- 分配金に税金がかかるため。特に米国株には二重課税(米国と日本でそれぞれ課税されてしまうこと)の問題があるため、得られるリターンはどうしても少なくなってしまいます。
- セクターETFはトレンドがあるため。金利や景気が影響し、コロナショックで金利が下がった時にハイパーグロース株が高騰したようにセクターごとにトレンドは変化します。
したがって、つみたてNISAを満額投資済みの方にVDEはおすすめです。
2. VDE概要
VDEは、バンガード社提供の米国高配当ETFです。
VDEにはエネルギー関連銘柄131企業が含まれており、配当利回り3.09%は高配当ETFと比較しても遜色ありません。
また、経費率も0.10%と及第点です。セクター別ETFは経費率が高くなりがちですが、バンガード社のセクター別ETFは0.10%と安価に設定されています。ちなみに、いわゆるレバナス関連の投資商品は経費率が1%近くあるため元々のアドバンテージに差がありますね。
設定日 | |
純資産総額[十億 USD] | |
基準価格[USD] | |
配当金 | 四半期3/6/9/12月 |
配当利回り | % |
経費率 | 0.10 % |
銘柄数 | 131 |
銘柄組み換え | 年4回 |
a. 株価推移
VDEの年初来の株価推移は以下のようになっています。
2022年4~5月は雇用統計やCPIの結果を受けて米国市場全体の下落につられていますが、年初来で+39.56%と驚異的な高騰を見せています。
各期間の騰落率は以下のとおりです(分配金再投資後の騰落率)(2022/05/15時点)。
期間 | 騰落率 |
1ヶ月 | -2.22 % |
3ヶ月 | 11.35 % |
6ヶ月 | 34.95 % |
9ヶ月 | 58.53 % |
1年 | 53.62 % |
2年 | 136.76 % |
3年 | 41.32 % |
5年 | 38.90 % |
年初来 | 39.56 % |
設定来 | 225.21 % |
b. 分配金
VDEの2018~2021年の分配金は以下の通りです。
コロナショックのあった2020年こそ減配していますが、2020年以外の3年間は確実に増配しており、安定感のある分配金となっています。
これはVDEの主要銘柄による影響が大きいと思われます。次項にて構成銘柄の確認を行います。
3. 構成銘柄
VDEの構成銘柄上位10は以下の通りです。
名称 | 割合(%) |
エクソンモービル(XOM) | 19.57 |
シェブロン(CVX) | 17.51 |
コノコフィリップス(COP) | 7.23 |
EOGリソーシズ(EOG) | 3.96 |
パイオニア・ナチュラル・リソーシズ(PXD) | 3.29 |
シュルンベルジェ(SLB) | 3.29 |
マラソン・ペトロリアム(MPC) | 3.08 |
オキシデンタル・ペトロリアム(OXY) | 3.01 |
バレロ・エナジー(VLO) | 2.36 |
フィリップス66(PSX) | 2.35 |
特にエクソンモービル(XOM)とシェブロン(CVX)のウェイトが高く、この2銘柄で40%近くを占めています。
両銘柄とも2022年は好調で株価を上げており、また配当利回りは3~4%と安定しています。ダウ構成銘柄でもあることから投資する際の安心材料にもなるでしょう。
4. メリット・デメリット
VDEのメリットとデメリットをまとめます。
・
・ ■デメリット
・継続して高いパフォーマンスが出せるとは限らない
・
まずはメリットです。
1つ目のメリットとしては、経費率が低いことです。かねてより記事に記載しておりますが、ETFの経費率は0.1%以下が一つの目安になります。VYMやHDVなどの高配当ETF(0.06%~0.08%)ほどではありませんが、VDEも0.1%と目安のラインに入っています。株式投資で勝つためには無駄な支出を抑えることが定石です。
また、
続いてデメリットです。
VDEはあくまでセクター別のETFです。したがって、他の高配当ETFやVOOなどのように構成銘柄の自由度が高くありません。セクターの株価は景気と金利に大きく左右されるため、エネルギー株にも不調はやってきます。そのリスクを理解した上で投資する必要があります。
コロナショックの際、金利も景気も低下した不況のタイミングでHDVが堅調に推移し、その後景気回復とともにハイテク銘柄が高騰したのも同じですね。今エネルギー株というだけ。
は米国株であることから、米国と日本ともに課税されます。したがって、分配金などとして得られる金額は少なくなってしまいます。確定申告により一部を取り戻すこともできますが、手間がかかる上に再投資型の商品と比較すると資産拡大の足かせになってしまいます。
5. 今後の見通し
VDEの今後の見通しについて、プラス要因とマイナス要因に分けて記載します。
・円安(米国ドルで投資している場合)
・ ■マイナス要因
・
まずは米国株全体について言えることですが、円安影響で円資産が拡大することです。通常金利の高い資産にお金は動くため、現在円安ドル高の状況です。したがって、ドルを保持しておくことで円換算したときに資産拡大となります。
また、利上げによりバリュー株にトレンドが移りつつあるため、VDEに高い割合で含まれているエクソンモービルやシェブロンは今後も安定した推移が期待できます。
そして、エネルギー関連銘柄の高騰も期待できます。一番のプラス要因ですが、軒並み下落している米国市場においてプラスに推移しているのはエネルギー株くらい。下落中に逆張りすることは難しさがあるため、トレンドに上手く乗った方が利口と言えるでしょう。
また、シェブロンがバークシャーにとって4番目に大きいポジションになったことも好印象です。2022年4月30日にバークシャー・ハサウェイが3年ぶりの対面での株主総会を開催いたしましたが、ポートフォリオに変化が見られました。シェブロンについて、2021年末時点で45億ドル(約5,850億円)だったのに対して3月末には259億ドル(約3.4兆円)までポジションを増やしています。
一方で、市場全体が不安定になっていることは変わらないため、直近は利上げペースに左右されFOMCなどのタイミングで一時的な下落も覚悟する必要があります。
6. まとめ
2022年はエネルギー株に投資妙味があると言えるでしょう。
- 円安(米国ドルで投資している場合)
したがって、定期買い付けを行ったり、重要指標の結果を踏まえて購入することをおすすめします。
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