プログラミング学習

【レビュー】退屈なことはPythonにやらせよう(結論:Pythonでできることの全体感を掴める良書)

Pythonの基礎を学習したけど次に何をしよう。
「退屈なことはPythonにやらせよう」の評判が高いけど対象や特徴はどうだろう。Pythonが自分の代わりに作業してくれるのは嬉しいけど、どんなことができるんだろう。

こんな悩みにお答えします。

Pythonの基礎を学習し終えたら、実生活の中でプログラミングの価値を体験することが重要です。

なぜなら、モチベーションが高い内にPythonの恩恵を受けることで、より学習意欲が高まりスキルアップに繋がるからです。そういう意味では書籍「退屈なことはPythonにやらせよう」はPythonで何ができるのか、その概要を知るのに最適です。

この記事では、「退屈なことはPythonにやらせよう」のレビューをはじめ、エンジニア目線で感じたことをご紹介します。

この記事を読み終えると、「退屈なことはPythonにやらせよう」の購入を検討できるほか、次アクションとしてPythonを使って何をしていくのかを考える方向性を知ることができます。

\現役エンジニア厳選!Pythonを学べる書籍20選!/【Python】おすすめ書籍20選(入門~AI・機械学習)はこちら>>

 

「退屈なことはPythonにやらせよう」
・Pythonで何を自動化できるかを知ることができる
・Python初心者の方が「こんなことできるんだ」という全体感を知ることができる
書籍として読みやすい(コードも比較的見やすい)
・具体的なユースケースが分かる(Pythonで何を自動化できるのかイメージしやすい)
「退屈なこと」とは「Pythonでできちゃうようなこと(=あなた(人)がやる必要のないこと)」

大切なことは「Pythonで自動化/効率化できる」という選択肢を持てるようになること

この記事の信頼性

ひよこ
ひよこ

私は、大学時代にプログラミングを学び、PHPなどのWeb系言語からAIに用いられるPythonまで幅広く経験してきました。

現在はデータサイエンティストとして大企業で活動しています。

また今ではほぼ不労所得として月10万円以上の収益を継続的に達成しています。

 

結論:Pythonでできることの全体感を掴める良書

 

結論から申しますと、Pythonで何ができるのか、その全体感を掴める良書だと思います。

  • Pythonで何を自動化できるかを知ることができる
  • Python初心者の方が「こんなことできるんだ」という全体感を知ることができる

Amazonレビューで評価4.2/5.0を獲得しているのは伊達じゃないと感じる内容でした。Pythonをよく知らない方でも分かりやすい説明で理解を促進し、「こんなこともできるのではないか」とPythonへの期待感を持つことができます。

 

その上で読者として大切なことは、

「Pythonで自動化/効率化できる」という選択肢を持てるようになること

だと思いました。

何でもかんでもPythonでできるわけじゃない。何ができて何ができないのか。何をやって何をやらないのか。本書で言うところの「退屈なこと」をPythonにやってもらい、自分はもっとやるべきことをやる。そのような選択を自分で取れるようになることが重要である、ということですね。

ひよこ
ひよこ

不都合を環境のせいにしないために自分で力を付けて、自分で解決できるようにすることが大事!

 

1. 退屈なことはPythonにやらせよう

対象
プログラミング(またはPython)初心者・初学者
プログラミングを通常業務としない方々
普段からパソコンを使用している人
自分でソフトウェアをインストールできる人
プログラミングを勉強する気力がある人
発行日2017/6/3
ページ数616ページ
章立て
第Ⅰ部 Pythonプログラミングの基礎
   1章 Python入門 
   2章 フロー制御 
   3章 関数 
   4章 リスト 
   5章 辞書とデータ構造 
   6章 文字列操作 
第Ⅱ部 処理の自動化
   7章 正規表現によるパターンマッチング 
   8章 ファイルの読み書き 
   9章 ファイルの管理 
   10章 デバッグ 
   11章 Webスクレイピング 
   12章 Excelシート 
   13章 PDFファイルとWord文書 
   14章 CSVファイルと JSONデータ
   15章 時間制御、自動実行、プログラム起動 
   16章 電子メールやSMSの送信
   17章 画像の操作 
   18章 GUIオートメーションによるキーボードとマウスの制御 

Pythonの作業自動化について幅広く解説されている書籍。1冊でPythonがどんな作業と相性が良く自動化できるのかを把握することができます。

本書では、手作業だと膨大に時間がかかる処理を一瞬でこなすPython 3プログラムの作り方について学びます。対象読者はノンプログラマー。本書で基本をマスターすれば、プログラミング未経験者でも面倒な単純作業を苦もなくこなす便利なプログラムを作れるようになります。(出版社概要説明)

 

読んで感じたポイントは以下のとおりです。

  • 書籍として読みやすい(コードも比較的見やすい)
  • 具体的なユースケースが分かる(Pythonで何を自動化できるのかイメージしやすい)

Pythonの基礎から記載があるため初心者の方でも読むのに苦労するということは少ないでしょう。また、実際の作業をイメージしながら読み進められるため全体を通して理解は容易だと思います。1日1時間学習を進めたとしても1ヶ月あれば本書の内容は十分網羅できるのではないでしょうか。

 

また、これから本書の購入を検討している方は退屈なことはPythonにやらせよう 第2版」もおすすめです。執筆時点では出版されていませんが、2022年7月に発売予定なのでぜひチェックしてみてください。

 

 

2. 「自動化」と「効率化」

本書は主に「自動化」について記載されていますが、これはレベルが高いです。類似した単語として「効率化」がありますが、「自動化」と「効率化」の違いについて確認しておきましょう。

 

自動化(難易度:高)効率化(難易度:低)
あなたの作業を代わりに行うこと。作業時間や考える時間をなくしてくれる。最終決定はコンピュータ。⇒あなた(人)は一切関与しない

完全に人の手を介さないことで、労力を0にできる分、誤作動を起こした際の影響が大きい

あなたの作業をサポートすること。作業時間を短くしたり、考える時間を減らしてくれたりする。⇒最終決定はあなた自身

人の手を介すことで、労力を必要とする分大きな過ちを防ぐことができる

上の表から、結局はリスクとリターンだということが分かります。
効率化/自動化する作業の重要度に依存し、どこまでリスクを許容できるのか(コンピュータに代替できるのか)を考える必要があります。

 

余談ですが、私個人的には自動化よりも効率化したい派です。効率化の方が難易度が低く適用先も多いし、何より基本的に信用していないので笑。(自分を含め誰かが作ったプログラムで)完全に代替してしまうことにリスクを感じます。であれば最終決定は自分で行いたいな、と。ここまでくると好みですが。

 

3. 「Python」にやらせる「退屈なこと」とは

ここで、結局「Pythonにやらせる退屈なことって何か」を考えていきたいと思います。ここでは大目的として、自分の作業を効率化したり自動化することを考えます。

a. 「退屈なこと」の見つけ方

「退屈なこと」とは
「Pythonでできちゃうようなこと(=あなた(人)がやる必要のないこと)」

ではどのように「退屈なこと」を見つければいいのか、その方法をまとめてみました。

※優先度:プログラミングで効率化・自動化させる優先度

 

結論として、「退屈なこと」とは「Pythonでできちゃうようなこと(=あなた(人)がやる価値がないこと)」なんですよね。

今の世の中は情報化社会。あなたが退屈に思うかそうでないかはあまり重要ではないのです。代替できてしまう以上結局価値を生みづらいから。

むしろ、上の2-2.のように「自分にしかできないこと」をいかにして見つけるか、がこの先は大切になってきます。

 

b. 将来を見据えて本当にやるべきことをやる

「置き換えられてしまうかも」と思われた方はプログラミングを!

取り組んでいて面白いことは良いことですが、それが誰にでもできることだったり、コンピュータでできちゃうようなことだったら、あなただけの付加価値は生まないし、今後IT技術が進化していく中で淘汰されていくはず。

コンピュータに置き換えられるということは、給料が減ったり仕事自体なくなってしまったりするということ。人生100年時代と言われる中で、あなたの仕事はずっと続いていくでしょうか。

 

「置き換えられてしまうかも」と思われた方はプログラミングをおすすめします。

特にPythonは人気・注目度ともに1位を獲得しており期待値が高く、平均年収は603万円と高水準。また、IT人材不足が深刻化される中において、データ活用人材の需要は高く、実力が伴っていれば未経験であっても採用したいという経営者・企業が6割以上いるというレポートも出ています。他のプログラミング言語と比較しても希少価値が高く将来性もあることは間違いないでしょう。

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まとめ

今回は、書籍「退屈なことはPythonにやらせよう」を読んで、簡単なレビューと考察をご紹介しました。

  • Pythonで何を自動化できるかを知ることができる
  • Python初心者の方が「こんなことできるんだ」という全体感を知ることができる

そして、大切なことは「Pythonで自動化/効率化できる」という選択肢を持てるようになること

初心者の方でも分かりやすく全体感を掴める良書で、発売から5年近く経っているにもかかわらず人気があることも頷けます。

 

本書を読んで感じたことは、

「何を」Pythonでやらせるべきかをしっかりと見極める必要があること

見極めていく上で、自分のやっていることは果たして将来性があるのか、自分だけの価値を生み出せるのかを考えるきっかけになると思います。あなたの作業を自動化/効率化しつつ、「本当に今自分がやるべきか」を自問自答し見直してみていただければ幸いです。

「退屈なことはPythonにやらせよう」 詳細はこちら>>

 

 

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